ハンチバック
芥川賞の『ハンチバック』、おもしろかった。作者の市川沙央さんの病気、先天性美緒パチーは初めて聞く病名だった。インターネットを検索してみたら、インタビュー記事が出ていたので、本を買う前に読んだ。インタビューがとてもおもしろくて、この人の書くものを読んでみたい!と思ったので、すぐに書店に買いに行った。
色々考えさせられることはあるけれど、そういうことはおいてといておもしろかった。最後まで読んで、「えっ?」となった。私の読み違い、ではないよね?
おもしろい小説だった。この小説を好きそうな知人がいる。久々に連絡してお薦めしたい。
そして文章が好きだった。「文章が好きだ」というのは、結構重要だと思うようになった。特に私は友人でも仕事相手でも文章が好きな人とは相性がいいい。
さて、作者の市川沙央さんが読書のバリアフリー、と言ったことが話題になったが、私は目が悪いので、電子書籍が普及してきて本当に助かっている。kindleやスマホのアプリで文字の色、拝啓の色、フォントを変更できるのは本当に助かっている。眼鏡をかけてもたいして視力が出ないから、神の本は紙の色やフォント、文字の大きさによって読めない。非常に読みにくい。というか、実際読めない本が結構あって諦めていた。
私は目のことばかり考えていたけれど、市川さんのように神の本を持ってページをめくることに自体に膨大なエネルギーを使う人は、また別の観点から電子書籍が便利なのだな。勉強になった。