読書日記と日々のあれこれ

読んだ本の記録と紹介です。たまに映画も。

2020-01-01から1年間の記事一覧

中華民国 賢人支配の善政主義 再読

中華民国―賢人支配の善政主義 (中公新書) 作者:横山 宏章 メディア: 新書 学生時代、レポートのために読んだ新書を三度目の再読。 ユン・チアンの『ワイルド・スワン』『西太后』、パールバックの『大地』など、中国を描いたものを読むたびに、その広大さや…

武漢日記を読みながら3

とうとう封鎖解除が目の前、というところまで来た。新規感染者ゼロ。 そこにたどり着くまで長い時間がかかった。 2ヶ月に亘る封鎖期間。 多くの人たちが先の見えないこの期間をじっと自宅で耐え続けた。 正しい情報を得ることが、いかに大切であるか、正し…

アンの青春 再読

久しぶりにモンゴメリの『アンの青春』を再読した。 この年齢になっても、やはり良い。 アンがクイーン学院を卒業し、アヴォンリーに戻って教師として働きながら過ごす2年間を描いている。16~18歳の2年間。 5年間も仲違いしたままだったギルバートとも和解し…

武漢日記を読みながら-2

今、3月18日、封鎖から56日目を読んでいる。2ヶ月近くも封鎖が続いている。 感染者の数は減り、武漢の人々は封鎖解除を待っている。 多くの人が誰か親しい人や家族を亡くし、存分に悲しんだり、別れを告げたりすることもままならない中で、封鎖解除を待って…

武漢日記を読みながら

中国の作家、方方の『武漢日記』をひと月くらいかけて読んでいる。 日記だからか、どうも一気読みというリズムにならない。時間がかかる。 武漢封鎖からの日々を粛々と記録し続けた60代の作家の日記は、客観的でありながら、個人的な視点や思いも十分に伝え…

積読

積読本がたまりすぎてしまい、3月に一度リセットしたのだが、 最近新たな積読本がたまってしまい、新しい本をのをためらってしまう。 以前は、そんなことなかったのだけれど、いったい何が私をためらわせるのだろう。 と考えてみると、家が狭くなったのがい…

作者と本

本に限らず、絵や彫刻など何でもそうだけど、「作品がすべて」か「作者の人となりが大事」かという問いに時々ぶつかる。 私は、どうしても「作品がすべて」とはわりきれなくて、書いたひと(作ったひと)がどんな人物なのかが気になってしかたがない。 作者…

絵本

甥や姪にプレゼントを贈るときはたいてい絵本にしている。 単に自分が好きだから、というのが理由ではあるんだけど、甥や姪も(その両親も)楽しんでくれているみたいなので今のところは良し。 小学生になって本が好きかどうかがわかったら、今後のことは考…

「女の子だから」

イジェアウェレへ: フェミニスト宣言、15の提案 作者:チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ 発売日: 2019/06/18 メディア: 単行本 とてもすてきな本を読んだ。 小さな娘がいるともだち皆にあげたい。 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの『イジェアウェレへ…

モンゴメリ 『ストーリー オブ マイ キャリア』

ストーリー・オブ・マイ・キャリア 「赤毛のアン」が生まれるまで 作者:ルーシー・モード・モンゴメリ 発売日: 2019/06/26 メディア: 単行本 すルーシー・モード・モンゴメリが赤毛のアンを書くまでのキャリアについての長いエッセイ、といえばよいだろうか…

国家が破産する日 映画

最初から最後まで緊迫しっぱなし。国が破産するその日まで、まさかそんなことが起こるはずないと信じていた人は、どれ程多かった だろう。 ニュースや新聞でしきりに景気の良さを謳っていても、景気が悪いことは生活していれば肌で感じるはずで、何も気づか…