アンの青春 再読
久しぶりにモンゴメリの『アンの青春』を再読した。
この年齢になっても、やはり良い。
アンがクイーン学院を卒業し、アヴォンリーに戻って教師として働きながら過ごす2年間を描いている。16~18歳の2年間。
5年間も仲違いしたままだったギルバートとも和解し、よい友人として付き合っている。まだロマンスは始まらないけれど、近い将来のロマンスを期待させる言葉や出来事がちらほら。
アンの人生は決して楽なものではないし、思い通りにも計画通りにもいかない。悲しい出来事も、辛いことも起こる。
生きるということは、平坦じゃないのだと突きつけられるが、同時にそれでもその中に光を見ることができるのだ。
武漢日記を読みながら-2
今、3月18日、封鎖から56日目を読んでいる。2ヶ月近くも封鎖が続いている。
感染者の数は減り、武漢の人々は封鎖解除を待っている。
多くの人が誰か親しい人や家族を亡くし、存分に悲しんだり、別れを告げたりすることもままならない中で、封鎖解除を待っている。
初期の政府の対応の遅さ、隠蔽などにより、武漢での新型コロナウィルスの感染は爆発的に増え、これほど長い封鎖を余儀なくされた。
現地に住む作家方方のこの記録は何度も削除され、ブログが閉鎖されたが、それでも彼女は書き続けた。物書きである彼女は、記録し続けた。
中国という一党支配の国を、私たちは少し誤解しているのかもしれない。言論の自由が保証されない国。国民は国に監視され、政府の方針に背けば、反論すれば、批判すれぱ、すぐに捕らえられ罰せられる国。
こういうことも間違いではないかもしれない。最近の香港のニュースを見てもそれはわかる。いざとなれば、私たち日本人が想像できないほどの、国としての強力な力をもって国民を押さえつける。
しかし、人々はそれほど従順ではなく、たくましく権利を主張し、ぶつかっていく。
もうすぐ読み終わる。私も封鎖解除が待ち遠しい。
積読
積読本がたまりすぎてしまい、3月に一度リセットしたのだが、
最近新たな積読本がたまってしまい、新しい本をのをためらってしまう。
以前は、そんなことなかったのだけれど、いったい何が私をためらわせるのだろう。
と考えてみると、家が狭くなったのがいちばんの原因かもしれないと思い当たった。
前の家に比べて一部屋減ったし、収納場所も減った。
将来的にも、今より広い家に住むことはないだろうと思うと、何となくブレーキがかかってしまう、ような気がする。
そうはいっても、それなりに買ってはいるし、だから積読がたまってるんだけど。
少し頭が混乱してきたので、読みかけになっているものだけメモ。来週読もう。
・ プラスチック・フリー生活 シャン(服部雄一郎 訳) NHK出版
・ アルケミスト パウロ・コエーリョ(山川紘矢/山川亜希子 訳) KADOKAWA
・ 土地 完全版 朴景利 (清水知佐子 訳) クオン
・ レイシズム ルース・ベネディクト(阿部大樹 訳) 講談社学術文庫
・ 新聞大学 外山滋比古 扶桑社
・ すてきなあなたに08 針差しのおもてなし
・ HOLES LOUIS SACH
とりあえずこれを読んでしまおう。
注文しているのが来週届くけど。
作者と本
本に限らず、絵や彫刻など何でもそうだけど、「作品がすべて」か「作者の人となりが大事」かという問いに時々ぶつかる。
私は、どうしても「作品がすべて」とはわりきれなくて、書いたひと(作ったひと)がどんな人物なのかが気になってしかたがない。
作者が善人でなければダメ!とは思っていないけれど、少なくとも人格的、思想的にどうしても受け入れられない人物だと感じる場合は敬遠することはある。
文章を読んだだけで、その人の人間性を見極められるほどの力は私にはないけれど、
読み手である私との相性みたいなものはわかるので、「これは相性が悪そう」と思う場合はあまり本を手にとらないかも。
それはともかくとして、教会のこどもたちのための絵本を探すときに、だれが書いたのか、は重要だと考えていて、作者の基本的なプロフィールを確認している。
本が良ければOKという考え方もあるのかもしれないけれど、せっかくだから教会ならではの選書ができたらいいと思っている。
でも結構見つけるのが大変だとわかってきたので、専門書店に相談しようか検討中。