読書日記と日々のあれこれ

読んだ本の記録と紹介です。たまに映画も。

武漢日記を読みながら-2

今、3月18日、封鎖から56日目を読んでいる。2ヶ月近くも封鎖が続いている。

感染者の数は減り、武漢の人々は封鎖解除を待っている。

多くの人が誰か親しい人や家族を亡くし、存分に悲しんだり、別れを告げたりすることもままならない中で、封鎖解除を待っている。

初期の政府の対応の遅さ、隠蔽などにより、武漢での新型コロナウィルスの感染は爆発的に増え、これほど長い封鎖を余儀なくされた。

現地に住む作家方方のこの記録は何度も削除され、ブログが閉鎖されたが、それでも彼女は書き続けた。物書きである彼女は、記録し続けた。

中国という一党支配の国を、私たちは少し誤解しているのかもしれない。言論の自由が保証されない国。国民は国に監視され、政府の方針に背けば、反論すれば、批判すれぱ、すぐに捕らえられ罰せられる国。

こういうことも間違いではないかもしれない。最近の香港のニュースを見てもそれはわかる。いざとなれば、私たち日本人が想像できないほどの、国としての強力な力をもって国民を押さえつける。

しかし、人々はそれほど従順ではなく、たくましく権利を主張し、ぶつかっていく。

 

もうすぐ読み終わる。私も封鎖解除が待ち遠しい。