エッセイが好きなわけ 『悲しくてかっこいい人】
『悲しくてかっこいい人』 イ・ラン
韓国のアーティストであるイ・ランのエッセイを読み終えた。
すごく好きな感じのエッセイだった。
そして、終わりに近いところに載っていた一編に「自分のことばかり話している」という話があった。それを読んで、突然気付いた。だから、エッセイが好きなのだと。
作者の「自分の話」が、聞きたいんだ、私は。なるほど。
私が好きなエッセイは、タイプが似てると思う。共通しているのは、たぶん作者が自分の話をしているというところだ思う。世の中のことや、何か物とか他人のこととかを書いているものじゃなくて。
読みながら、彼女の声を聞いてみたくなって検索して歌声を聞いた。とてもきれいで、ずっと聞いていたくなるような心地よい声だった。
エッセイがとても好きだったので、音楽もちゃんと聞いてみたい。明日か明後日iTunesでダウンロードしよう。iTunesカードを買わなくちゃ。
私は、こんな風に先にエッセイを読んで、どんな人か知ってから音楽を聞いてたり、小説を読んだりしたい方だ。いつもじゃないけれど、可能なら、そうすることも多い。
自分でも、どうしてなのかよくわからないけれど、どんな人か知らないで作品に触れることへの、何となくの怖さみたいなものがあるのかもしれない。